子育て環境づくりのポイント 1
子育て多くの方が家を建てるきっかけで、一番多いのが「子どものために」という思いです。お子さんが小学校に入る前に家を建てて、転校しないようにしておきたいといったケースが多いです。今回は、新築時に子ども部屋を検討するときの注意点や検討すべきことについてご紹介いたします。
1. コミュニケーション
取りを考える際、子どもとのコミュニケーションのとりやすさを考えて、玄関から子ども部屋まで親と顔を合わさない動線とならないようにしたいものです。帰宅した子どもが玄関からリビングを通り、階段を上がって2階の子ども部屋へ行くというのがオススメです。
2. 将来間仕切りをして個室に
子どもが増えたり、子どもの成長で個室が必要になったり、進学や就職などで子ども部屋が必要なくなったりと、ライフスタイルによって変化します。そのような変化に対応できるように、広めの子ども部屋をつくっておき、子どもが小さいうちは遊び場として共有。個室が必要な時期が来たら、間仕切って個室をつくるという方法があります。間仕切った後のことを考えて窓やドア、照明、コンセントなどを複数設けておくのがポイントです。
3. 寝る部屋と勉強する部屋を分ける
普通の家では、子ども部屋に、机とベッドがあるのが当然のようにあると思います。その部屋で勉強もするし、一人で寝る。しかし、本当にそれで、勉強がはかどるのでしょうか? 勉強しているとどうしても疲れてきます。そんな時に、すぐそばにベッドがあったら・・・ついついゴロンと横になってしまうものです。 それなら、“目的別に部屋を分けて使う”方法もあります。子ども部屋は、勉強をするためだけのスペースにするのです。勉強する部屋には、兄弟姉妹の人数分の机を置きます。部屋の形にもよりますが、窓際ともう一方の窓際などに机を置いて、お互いが背中を向けるような形で配置します。もしくは、2人なら机を向かい合わせにおいて、真ん中に棚を置くと向かいにいる相手が見えません。こうするとお互いが視界に入らず、リラックスしながらも勉強には集中できる環境になるでしょう。そして寝るためだけの部屋を、別に用意するのです。勉強効率がアップし、生活にメリハリが出てくることでしょう。
4. 子ども部屋の広さは?
子ども部屋の広さは、どのくらいが良いのでしょうか。一般的には、ひとりで使うならベッドと机、本棚を置いても余裕のある「6畳くらい」が目安だと言われています。 限られた空間で子ども部屋をつくるなら、ロフトを取り入れるアイデアも。高低差を活用して空間が広がるだけでなく、秘密基地のようにわくわくするような楽しい空間ができます。ただ、熱がこもりやすく昇り降りも危険をともなうため慎重に検討しましょう。
まとめ
子ども部屋は、その時々に最適な使い方を考えつつ、将来的にはお子さんの成長に伴って、自立を促す場としても大切にしたいものです。新築の段階から多用途に使いやすいようにフレキシブルな空間に設計するとよいでしょう。